1: ケンシロウとユリア百式φ ★ 2013/01/10(木) 22:02:28.00 ID:???
環境省が昨年8月に「絶滅種」に指定したニホンカワウソについて、国内最後の捕獲地となった愛媛県が、
本格的な生息調査をしている。同県内では絶滅指定後、逆に目撃情報が相次ぎ、来月から専門家らが
情報のあった場所を調べる。県は先月に情報提供を呼びかけるチラシも1万枚作り、再発見に望みをかけている。

日本中にいたニホンカワウソは明治時代以降、河川改修や乱獲で減少した。
1975年4月、同県宇和島市の離島で見つかったメスが最後の捕獲となった。
79年6月、高知県須崎市で目撃された後は正式な確認がなく、環境省は昨年8月公表の
第4次レッドリストで「絶滅種」と位置づけた。

ただ、同省の調査は高知県が中心。愛媛県は03年策定の県版レッドデータブック(RDB)のために
調査したことがあるが、人の入りにくい奥地などは調べていなかった。

近年途絶えていた目撃情報は昨年8月以降、県の南部や中部の海岸を中心に
「海岸を泳いでいた」「里山を歩いていた」など十数件が県や関係機関に寄せられた。
このため、県は来年3月までのRDBの改訂作業に合わせ、本格調査に乗り出した。
昨年11月から改訂の調査に入っているが、来月には有力な目撃情報のあった場所で、
専門家が糞(ふん)や足跡などを調べる。

チラシには、ニホンカワウソの写真と平たい頭や太くて長い尾などの特徴を示した図、
実物大の足跡などを記載。県猟友会や農協、漁協などに配布し、先月27日から県のホームページにも載せた。
県自然保護課は「これまで踏み込めていない場所も含めて調査したい。生息の可能性は何とも言えない」と説明している。

長年、ニホンカワウソを調査してきた元県立とべ動物園技術長の宮内康典さん(62)は
「人の立ち寄れない(県南部の)宇和海(うわかい)の複雑なリアス式海岸や瀬戸内の無人島で
生息している可能性はあると考えている。広いテリトリーを移動するカワウソの調査は非常に難しい。
目撃情報があった付近を中心に海岸線に多数の赤外線カメラを設置するなどの施策が必要だ」と指摘している。

ソース:毎日新聞(2013年01月10日 15時01分)
http://mainichi.jp/graph/2013/01/10/20130110k0000e040194000c/001.html
画像:愛媛県作成のチラシに記載されたニホンカワウソの特徴
http://mainichi.jp/graph/2013/01/10/20130110k0000e040194000c/image/001.jpg
関連リンク:環境省のプレスリリース「第4次レッドリストの公表について」
http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=15619

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